magaminの雑記ブログ

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労働者の楽しみと言えば、パチンコと競馬。競馬は週末にしかないから、金曜は研究で月曜は反省会。週中はパチンコ談義だ

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【パチンカスにこんなことを言ってもムダだけど】


パチンコを息抜きでやるというのは、私は否定しない。しかしみんな勝つつもりでパチンコをやっている。あんなもの、普通にやって勝てるわけないじゃんと思う。勝てるわけないのに勝つつもりでやる労働者の思考パターンはどうなっているのか。

まずパチンコは完全確率のゲームであるという事。
大当たり100分の1で100ターン大当たりが来ていないとする。
なんか今日は調子悪いなーなんて思ったりするだろう。
そして、101回目のターンで大当たりする確率はというと、

100分の1

大当たり100分の1で300ターン大当たりが来ていないとする。
今日は本当についてないと悩み始めるころだろう。
そして、301回目のターンで大当たりする確率はというと、

100分の1
ちなみに大当たり100分の1で300回外れる確率はだいたい20分の1

大当たり100分の1で900ターン大当たりが来ていないとする。
マジでこの台、壊れてるんじゃないの? 大当たりが来ないように設定されてるんじゃないの? と確信し始めるだろう。
そして、901回目のターンで大当たりする確率はというと、

100分の1

これが完全確率。
これをパチンコ信者は、60回転と100回転の間で来やすいとか、出るだろう台に座れば勝てるはずだとか、隣の台が出ているから自分の台は出ないのだとか、ありとあらゆるオカルト打法を語る。パチンコ談義はオカルト天国。

でもね、仲間と仲良くやるためにはこのオカルト談議に積極的に関わっていかなくてはいけない。決して、パチンコの勝ち負けは回転数による完全確率理論で決定されている、なんて言ってはいけない。
パチンコ好きにパチンコ負けたなんて報告されたら、

「あれーどうしたの、いつもの黄金の右腕はー」

などと調子のいいことを言っておけば、だいたいみんなとうまくやっていける。

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底辺の仕事で働く人たち 【中産階級の知らない底辺世界紹介】

結論から言うと、底辺においても引きこもりは多発している。底辺労働者の場合、結婚してもがいるという確率が低いので、兄弟に引きこもりがいるという場合が多い。


【底辺社会に引きこもりはあるか?】

引きこもりの人たちというのは、コンビニに買い物ぐらいは行く、なんていうのを含めると日本において60万人とも70万人とも言われている。引きこもるためにはお金も必要だろうから、引きこもりはある種の贅沢なのではないのか、なんていう考え方もあるだろう。

しかし引きこもりは、底辺会社に勤める人たちの子供や兄弟にも少なくない。

例1
会社での私の同僚の53歳の兄が引きこもり。若いころはゲームセンターでバイトとかもしていたことがあるのだけれど、ここ15年は部屋からあまり出てこなくて、弟も兄の顔を見ることもないという。何か月か前、同僚の父親が亡くなったのだけれど、兄は葬式にも顔を出さなかった。現在独身の同僚は、年取った母と引きこもりの兄と築30年のマンションで3人暮らしだ。ほとんど地獄絵図だろう。
なぜ兄が引きこもっているのか、という事について同僚に聞いてみたのだけれど、自分はアウトドア派なんだけれど、兄は昔からインドア派で、その結果ではないか、と言っていた。
同僚はアウトドア派って自分で言っているけれど、みんなでわいわいキャンプに行くなんていうのではなく一人でバイクでツーリングというたぐいのアウトドア派であって、人とコミュニケーションをとろうというたぐいの人間ではない。

例2
もう定年になった掃除のおばさんの50歳の息子が引きこもり。母親の年金をタカって、よくパチンコとかに行くらしい。働けと強くいったら、介護の運転手の仕事を始めた。仕事中に車をベンツにぶつけてしまい、相手から30万円を要求されているから、母親は息子から30万円貸してくれと頼まれた。おばさんはしょうがないからお金を出すんだと言っていた。
これはどこをどう考えても、本人型オレオレ詐欺だろう。

なまけ癖とも言い切れないような、人間のすさまじい劣化ぶりだ。本人だけではなく、周りも地盤沈下している。労働者階級でこれだから。
引きこもりって何だろう考える。人間の社会で生きるための条件みたいなものを考える。

人間が社会的に生きるためには、コミュニティーに所属するか、理念みたいなもので自分に一本筋を通すか、二つに一つだと思う。労働者階級は理念とかとあまり関係なくて、コミュニティーメインの世界だったのだけれど、そういうのが崩れてきたんだろう。これに対して中産階級は、これまで「より豊かな暮らし」というのを理念に頑張ってきたのだけれど、頑張るのは疲れたみたいな人が中産階級の子弟に大量に現れだした。この労働者階級と中産階級との崩れてしまった部分というのが、引きこもりの70万人という事になるんだろう。

右翼や左翼が神の国とか憲法9条とか絶叫しているけれど、あれは悪いことではないと思う。奇怪な理念を強調してはいるけれど、一応それらは理念なわけで、彼ら彼女らの追い詰められた中産階級は、奇怪であると心の底では悟りながらも、自分が自分であることの崩壊を防ぐために、奇怪な理念を掲げざるを得ないのだろう。

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うちの会社はゴミ回収の仕事をしているのだけれど、唯一の取引先である大手電機メーカーが、近年多くの知的障碍者を雇用するようになった。
知的障碍者にでもできる仕事という事で、これがゴミの回収が狙われてるっぽい。もうすでに段ボールとマル秘文書の回収は取られてしまった。

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【底辺労働者が障害者施設に仕事を奪われる話】

私なんかは雇われているだけだからどうでもいいと思うのだけれど、やっぱり社長や社長の息子にはキツいのではないかな。仕事が命綱なのに、その仕事をギリギリ削られるのはつらいかもしれない。

社長の息子は私より2歳年下の46歳なのだけれど、最近昼休みなんかにとりまき(たいしたとりまきではないけれど)に、知的障碍者の子たちの悪口を言うようになった。

曰く、あいつらは俺たちなら一人でできる仕事を三人や四人でやっているとか、知的障碍者を管理する人たちがトロいから仕事の段取りがよくないとか。
これが、知的障碍者はいかに知的障碍者かっていう話に発展したりする。

ホント申し訳ないけれど、バカかって思うね。言いたくなる気持ちは分かるけれど。そういう話は、仲間内だけで安い居酒屋なんかでやってもらえるとこっちも助かる。

職人なら仕事にこだわるということもあり得るけれど、労働者が仕事にこだわるなんて野暮だ。何者でもない者が誰でもできる仕事、しかし誰かがやらねばならない仕事をするために、私たちはここに集まっているのではないのか? 立場をわきまえず弱い者たちの悪口を言うようでは、ただ精神的に弱いと思われるだけだろう。

さらに、社長や社長の息子の会社は、大手電機メーカーにとっては単なる協力会社にすぎないのに、知的障碍者の人たちは大手電機メーカーの子会社の社員だというのが、これまたつらいところなんだよね。

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まずこれは言っておきたいのだけれど、知的障害と認定されているからといって、知能的に障害があるとレッテルを張って彼らと接するのはどちらにとっても損だという事。

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【底辺会社で働く知的障害の人たちの現実】

 
うちの会社は大手電機メーカーの巨大研究工場内に場所をもらってゴミの回収の仕事をしている。

大手企業というのはある一定の割合で障碍者を雇用しなくてはならなくて、どうやら最近その辺の法律が強化されたらしく、我が大手電機メーカーも、今まで部署ごとに雇っていたのを一つにまとめて、障碍者と彼らを管理する人たちの部署を何年か前に作った。

この障碍者管理部は30人ぐらいの所属人数なんだけど、知能障害の人たちばかり。おかしげな人もいるのだけれど、普通そうに見える人もいる。彼らを管理する人に直接聞いたところによると、知能指数が70以下の人が知的障害として認められ、そのように認められた人を採用しているという。

この知的障害の人たちって、話していて結構面白い。これは彼らを馬鹿にしているわけではない。だいたい知的ぶっている人の話って全然面白くないよね。面白さというのは、論理世界と感情世界との境目に発生する人間的な差異感情であって、だから論理世界のみに拘泥するような、すなわち知的にカッコつけているような人の話が面白いわけない。
その点、知的障害のある人の中でも喋れる人との会話というのは楽しい。彼らは、自分と言葉との距離がすごく近い。

この前の彼らとの会話。
私、「あいつなんなの? 落ち着きないし、急に叫ぶし、体でっかいし」
彼、「あいつ、ゴリラっていうあだ名ですよ」
私、「ほんとだ、そっくり。間違いなく、あいつの祖先はゴリラだよ」
彼、「ゴリラが祖先っていうことないでしょう」
私、「だって人間の祖先はサルなんだから、ゴリラが祖先のヤツもいていい                                 んじゃないの」
彼、「えっ、人間の祖先はサルなんですか?」
私、「そうだよ。あれ? 進化論知らない? みんな人間の祖先はサルだっていうの知ってるよね」
私は、周りの人たちに同意を求める。もちろん私に同意が与えられる。
ここで知的障害とされているはずの彼は、軽やかな言葉を紡いだ。

「サルから人間が進化したということは、人間も何かに進化するということですか?」

こいつ馬鹿じゃない、と思ったね。ニュートンは木から林檎の落ちるのを見てすぐに重力について思い至ったのだろう? 彼の場合、進化論を聞いてすぐさま人間の進化について思いをはせる。
瞬発力がすごいよ。

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うちの会社の社長は、落ち着きがなくて思いやりがなくて声のでかい境界性人格障害者だけれど、私は個人的には嫌いではない。やっぱり本人にはどうしようもないことっていうのはあるよ。

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【社長のやらかしたこと 1】

2011年の東北地震の時、神奈川も結構揺れた。震度5強だったか。あれ、昼の3時ぐらいで仕事中だったのだけれど、うちの社長は、揺れ始めたら、びくっ、として周りを見渡した後うずくまった。2.3秒たったら急に立ち上がって、
「地震だー」
と絶叫。またうずくまってブルブル震える。そして急に立ち上がって再び、
「地震だー」
これを3回ほど繰り返した。酷いあわてんぼうぶりだ。地震だーって、みんな地震なのは知ってるよ。

【社長のやらかしたこと 2】

コンクリの建屋があって、パレット置き場になっている。社長は、フォークリフトでパレットを整理しようとしたのだろう、フォークでコンクリ建屋に侵入するときに、建屋と手前の地面との段差にフォークの爪をめり込ませた。
コンクリの建屋と手前の地面の段差って1センチぐらいしかない。フォークリフトの爪の先というのは5ミリぐらいしかない。私もフォークリフトの運転は下手ではないけれども、1センチの段差にフォークの爪の先をあのスピードでぶつけるというのは無理だ。神業だよ。

【社長のやらかしたこと 3】

トラックで帰ってきたら、ゴミを集積する建屋のシャッターがべっこりへこんでいる。びっくりして社長に、
「これどうしたの?」
と聞いたら、社長は、
「俺がトラックをバックで入れようとしたら、シャッターが半開きになってたんだ」
半開きだったシヤッターが悪い、みたいな言い方をするから、私は、
「シャッターが半開きだったって、毎朝社長がシャッターを開けてんじゃないの?」
と言うと、言い訳を見つけることのできなくなった社長は、
「あー、あわてなきゃよかったー」
だって。かわいい。

【社長のやらかしたこと 4】

社長はいつも休憩室にあるごみ箱を足で踏んで圧縮している。その日は踏んだゴミ箱が足に挟まって抜けなくなった。社長は3日ほど前にトラックから転げ落ちて肋骨を折っていて、ゴミ箱を手で外そうと思っても胸が痛くてかがめない。だから足にゴミ箱をはさんでずっとガコガコやってんの。
ミスタービーンかよ。

おちゃめすぎるでしょ。

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結論から言うと、仕事において彼の精神が分裂してしまうからだろう。

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【底辺会社社長の頭がおかしくなる理由】

中小企業の社長というのは変わり者が多いと思うけれど、うちの会社の社長もなかなかのものだ。
年末が近くなって、年末の仕事の予定をみんなに伝えておいた方がいいんじゃないの、私が先日言ったら、

「忙しい、そんな暇ない」

忙しい自慢は社長の得意技だから、まあまあ。でも年末だし、社長も忙しいということは、みんなも忙しいわけで、早めに予定ぐらいは言ってあげたらいいんじゃないの。

「俺は仕事の話をしてるんだよ。仕事で忙しい話をしてるんだよ」

みんなは仕事ばかりしているわけじゃないから、生活もしていかなきゃいけないから。

「俺よりも忙しいヤツがいるの? 俺よりも忙しいヤツがいるの?」

このように言いながら、真っ黒な瞳で私をみつめる。
狂気だよ。
真っ黒な瞳の向こうに底なしの井戸を見た。底なしの井戸をのぞき込んで恐怖を感じた。

普通、忙しいというのは相対的なものでしょう。いくら忙しいといっても手の空く時間はあるだろうし、いくら暇だといっても生活する時間はあるだろう。
でも「忙しさ」に呪われてしまったら? 
「忙しさ」に依存して、逆に忙しさに食べられてしまったら?

私ね、人には必ず善の心があると思うの。でもその善の心は、時に厚い氷におおわれて、外からは見えなくなってしまうという事があり得る。私だって馬鹿げた暇人ではないから、あらゆる人に降り積もった氷を溶かして回るなんていうことは出来ない。こういうのはあきらめが肝心だ。

誰かあの人の心の氷をとかしてあげられないものか。
社長の机の上には、5年前に死んだ飼い犬の写真が今でも飾ってある。

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私の人生において、うちの会社の社長ほどユニックな人物を見たことはない。
彼の精神は、発達障害が悪化したような感じで境界性人格障害レベルだと思う。しかし彼を見て思うのは、精神障害というものは社会生活に順応できなくなって初めて障害であって、社会生活を営めているなら、それはただの変人だろう。
そういう意味で、うちの会社の社長は折り紙付きの変人だ。

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【底辺会社社長は人格が崩壊しやすい?】

うちの会社は大手電機メーカーの巨大研究工場のゴミを回収する仕事をしている。

3年ほど前、うちの社長は工場内において、トラックで電機メーカーの社員をひっかけちゃったんだよね。やばいでしょ。一番やっちゃいけないことでしょ。下請けの社長が本社の従業員を車で引っかけたらダメでしょ。どうせ周りをよく見ずにハンドルきったんじゃないの。

社長は総務に呼び出されて怒られたんだろうけれど、そのあと底辺会社の従業員を集めて話し合いをするという。自分が事故をおこしてみんなに心配をかけて申し訳ない、みたいなことを言うのかと思った。それぐらいしか言いようがないと思ったから。ところが社長は、このように語った。

「このたび私は従業員さんの肩にミラーをちよっとぶつけてしまったのだけれど、やっぱりこの工場内には危ない場所、事故が起きやすいポイントというのがあると思う。きょうはそれをみんなで話し合ってほしい」

はあ?

すごい方向転換、来たなと思った。危ないポイントって、おまえが一番危ないだろう。そのポイントは、まさに今私の眼前に見える。

彼は無意識にやってるんだろうけれど、問題を大きくして自分の失敗を小さく見せようという、非常に危険な戦略を発動させている。
この態度を周りが受け入れてくれている限り、彼は精神障害ではない。

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小企業の社長には多いのだけれど、うちの社長もワーカーホリックだ。これね、仕事をすれば儲かる、儲かるから仕事をするなんていう循環型合理的ワーカーホリックというのなら外から見てその仕事をする意味みたいなものも分かるんだけど、うちの社長の場合、単なるワーカーホリックという、ちょっと理解不能の次元に突入している。

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【底辺会社社長の現実とは? ブルーワーカーの場合】

うちの社長も、もう67歳。しかし若き頃の熱き想い未だ冷めず、みたいな感じ。
去年の年末、東京方面にゴミの引き取り出張に行った。昼休み、従業員は弁当を食べてまったりしていたのだけれど、うちの社長はじっとしていられない。志は千里にありなんだろう、トラックの荷台に積んだゴミをがさがさと整理し始めた。そのうち、

「あーーー」

という叫び声と、ガン!! という嫌な音が聞こえてきた。トラックの外をのぞくと、社長が胸を押さえて歩道側でうずくまっていた。見ていた人の話によると、社長はトラックのあおりから足を滑らせて、ガードレールに胸をぶつけたらしい。
社長に、病院行こうよ、とは言ったのだけれど、

「いや仕事がある。まだ動ける」

と言うからほっておいた。後で聞いたら肋骨二本折れてたらしい。

ゴミ屋の仕事というのは、何時何分までにゴミを回収してください、なんていうきっちりしたものではなくて、ゴミ置き場がパンクしない程度に回収に来てください、みたいなゆるい感じなんだよね。今日ダメなら明日でもいいなんていう場合も多い。
それを社長は肋骨が二本折れているのに定時まで働いて、そのあと病院の夜間緊急外来に行ってるんだよ。迷惑千万だろう。医者が可哀そうだ。

論語に
「七十にして心の欲する所に従したがいて、のりを超えず」
というのがあるのだけれど、社長も67歳だ。後3年でこの格言を達成できるとも思えない。心の欲するところに従ってやってたら、トラックの「のり」を超えてガードレールに胸から落ちちゃってるんだから。

子供のころは、大人になったら心が落ち着いて自然と大人らしくなる、なんて考えていたけど、そんなのウソ。人間、何らかの努力をしないと、いつまでたっても心が落ち着いたりしない。
67歳で肋骨を折れるエネルギーってすごいと思うけれど、やっぱり肋骨は折りたくない。

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結論から言うと、肉体労働系の底辺会社社長の場合、二代目三代目になると、人格崩壊レベルの人間が多くなってくる。

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【肉体労働系小企業の社長とは?】

小企業の社長というのは正直大変だと思う。小企業なら社長といえども現場に出る。現場で失敗したら、相手に謝ると同時にリカバリーのための交渉をしなくてはならない。ホント精神が分裂気味にもなるだろう。しかしだよ、ここは踏ん張って自分というものを保たなくてはいけないと思う、難しいだろうけれど。

うちの社長は分裂しちゃってる、それも可哀そうなくらい。
うちの会社は大手電機メーカーの巨大研究工場内に場所をもらってゴミの回収作業をしている。そんな巨大工場の辺境に一台の役員車が乗り込んできたことがあった。うちの社長はてんぱっちゃって、

「役員車が来たー、役員車が来たー」

地声がでかいのに絶叫だよ。普通に考えて、大手電機メーカーの役員がゴミ集積場に視察に来るわけない。どうせ役員車の運転手がゴミを捨てに来たんだろう、なんていうことは容易に想像がつく。

「みんな作業はやめてー。役員車に近寄らないでー」

社長の絶叫は続く。
役員車が止まって、運転手が下りてきて、後ろのトランクを開けてゴルフバックを取り出してきた。役員なんて乗ってないし、ただ運転手が役員のいらなくなったゴルフバックを捨てに来ただけだという事が確定した。にもかかわらずだよ、社長は運転手から廃棄物のゴルフバックを受け取りながら、奇怪なほど背筋を伸ばして、

「はいっ、確かに受け取りました。確実に処理させていただきます」

だって。馬鹿か。
精神が分裂しているというか、かわいそうなほど精神的に依存症になっている。境界性人格障害が疑われる。本人のためには、そういう病院に行った方がいいのではないかというレベルだ。

うちの社長は二代目。
今の中小企業って戦後創業した社長の二代目三代目が社長をしているパターンが多いと思うけれど、社長の人格レベルは過去に比べてかなり劣化しているだろうことが推測される。

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結論を言うと、愛想よくすること。中産階級から底辺に落ちる人というのは、たいがい愛想がない。愛想がないから彼女もできない。すべてはつながっている。

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【底辺労働者でも彼女ができるレベルの愛想のよさとは?】

底辺会社周辺には、こりゃ結婚できなくても今の時代にはしょうがない、みたいな男だらけなんだけれども、例外というべき男もいる。

掃き溜めに鶴
そのもの青き衣を身につつみて金色の野に降り立つる

その男は4トンウイング車に乗って、一カ月に一回、工場に廃棄硬質プラスチックの回収にくる。香取慎吾をもっとイケメンにしたような顔立ち。年は35歳だと言っていた。イケメンの上に愛想もいい。

すごい喋りやすい。私も気軽にしゃべりかける。

「自分さーすごいイケメンじゃん。正直、同時に何人の女の子とつきあったことある?」
「4人ですね。4人以上になると管理が難しくなるんですよ」
「管理が難しくなるってなに?」
「誰をどこに連れて行ったか分からなくなるんですよ。できるだけ同じ店に連れて行くようにしてるんですけど」

こんな調子。ホント喋りやすい。

「今どんな女の子を狙ってるの?」
「清純派ですね」
「清純派の女の子っていったら、この研究工場にいっぱいいるよ」
「ほんとですか? でもあんまりかわいい子がいないような」
これはロッカールームトークだから、私も適当なことを言う。
「ノンノン、女性を心の目で見なさい。高校大学でまじめに勉強して、大手電機メーカーに入って開発をする。そんな女性が夜乱れる。すばらしい。最高の清純派だろう」
「勉強になります!!」

底辺会社にいるような男は変にカッコつけたりする。自分より頭のいい女性は嫌だと、自分は高卒だから大卒の女性は嫌だと。こういうのは本当によくない。なぜよくないか分からないけれど、経験上よくない。

「でもさー、清純インテリ女性って有名大学とか出てたりするけど、そういうのだいじょうぶ?」
「全然だいじょうぶです。ぜひお願いしたいです」

さすがだよ。さすがイケメンだよ。女性にとってイケメンというのはまさに、
薄暮をつんざく一条の雷光のごとく、前触れなく飛来し一瞬にして我を撃つ
、だね。

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