諸葛孔明の出師の表は何度読んでも泣けます。

諸葛孔明は、泣いて馬謖を斬るということわざからしても、法律重視の法家的なところがあります。さらに劉備に三顧の礼で迎えられる前は、出師の表に「みずから南陽に耕し」とありますから、老荘思想、道家的な生活を送っていたのではないでしょうか。さらに、劉備の死後は、自ら蜀の王になろうなんていう考えもなく、死んだ劉備を慕いながら、劉備の息子の劉禅をたえず叱咤激励。この点で諸葛孔明は、君臣の秩序を尊重する儒家の属性もあります。

法家、道家、儒家、という矛盾しがちな性質を、その人格の内に統合した諸葛孔明は、中国史上、特異な地位を占めるべき傑物だったと思います。

諸葛孔明の恐るべき意思の強さはとてもまねできるものではないですが、たまに「出師の表」を読んでその存在を確かめるというのはいいものです。