書評ブログを満足に収益化するということは、ほとんど無理です。
無理な理由というのが複数あって、積み重なって無理の岩盤みたいになっています。その岩盤を一層一層観察していきましょう。



【理由1 ビジネス本や啓発本の書評はプロがしのぎを削っている】
無題


書評ブログにファンがつく、というのはあまりないです。結果、検索流入に頼ることになるのですが、ビジネス本や啓発本などの場合は、個別の本の寿命が短いものが多くて、個別の本の書評を何か月かかけて検索上位に押し上げても、もうその頃には誰も検索してくれないという状態になります。

ならば「ビジネス本 おすすめ」というキーワードで検索上位を取ればいいという考えがすぐ浮かぶのですが、これを実際に検索してみると、検索上位はすべて長文SEO記事です。

ビジネス本おすすめ50選とか、絶対に読むべきビジネス本20選とか、サイトに入る前から長文SEO記事であろうことがまる分かりです。

だいたい、絶対読むべきビジネス本が20冊もあるでしょうか? 本を読む前に仕事しろ、という話になってきます。
啓発本も同じで、啓発本を20冊読む前に普通は啓発されるだろう、みたいなことになります。

ビジネス本おすすめ50選のサイトを覗いてみると、個人サイトではなく会社サイトです。出版社系のサイトには、とても個人サイトはかなわないです。

ビジネス本や啓発本の書評は、個人ブログでは扱いにくいです。



【理由2 書評ブログはライバルが多いわりに検索母数が少ない】

今、本は読まれなくなっています。文字ではなく絵、絵ではなく動画、のような流れで、まさに文字離れです。
ならば漫画評を書けばいいのかというと、読者からしてみれば、漫画評を読むより漫画自体を読んだ方が楽だし早いでしょう。漫画評も文字ですから。

本を読むことの相対的コストが高くなっていますから、せっかく本を読んだのだから、感想をブログにでも書いておきたいという人は多いです。

さらに、Amazonレビューやヤフーショッピングでの本レビューなどもありますし、「読書メーター」や「本が好き」などの書評ポータルサイトでは、より充実した書評も読むことができます。

書評ポータルサイトでは、内部に競争みたいなものがあって、

「ほんとにあなた何者?」

と思うような書評を上げ続ける人がいたりします。




【理由3 アクセスが少ないのでアドセンスがしょぼい】

Googleアドセンスは1PVで0.2円ぐらいです。書評ブログで月5000PVならたいしたものだと思いますが、月5000PVで月1000円ですら。

独自ドメインを取ってワードプレスで書けば、サーバー代で月1000円ぐらいかかります。後は簡単ですがヤル気の起こらない引き算が待っています。

ブロガーの人はよく

「ブログはワードプレスを使え」

と言いますが、無料ブログで月7000PVぐらい集められるようになった後にワードプレスに移行して十分だと思います。




【理由4 書評ブログではアフィリエイト本はほとんど売れない】

書評ブログには、よくAmazonアソシエイトの本リンクが貼ってあります。AmazonアソシエイトとはAmazonが提供するアフィリエイト・プログラム(成果報酬型)です。


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こんなやつです。

これがほとんど売れません。クリックされることすら稀です。
個人ブログの書評記事を読もうとする人は、すでにその本を読んでいるでしょう。一度読んだけれど話の意味が分からなかったとか、自分の思う本解釈を確かめたいとかの理由で書評を読みに来ているのです。

このような訪問者はブログ内のリンクを踏んで本は買わないですし、「ブログ内でこの本を買え」アピールが強かったりすれば、気分を害することもあるでしょう。

Amazonアソシエイトをやっていない人は、確かめてみてはいかがでしょうか。
アフィリエイトASP最大手のエーハチネットなら登録無料ですし、中にAmazonアソシエイトプログラムもあります。


【理由5 青空文庫の存在】 

移り変わりの速い新書をレビューするより、古典をレビューした方が継続的な検索流入が期待できます。しかし日本近代文学の場合、書評による物販の可能性はゼロです。

理由は青空文庫の存在です。

青空文庫は私もよく利用します。とにかく無料で日本の近代文学が読めるのですから、こんなありがたいことはないです。無料がゆえに物販はゼロです。

これは等価交換ではないです。

本好きとしては、物販がゼロでも日本近代文学がスマホで無料で読める方が価値が高いです。
青空文庫様には、さらに頑張ってもらいたいです。


【結論】

書評ブログを副業レベルにしようというのは、全くの無理ではないですが、かなりハードルが高いです。
書評ブログは、少しでも訪問者がきてくれたらありがたい、ぐらいのスタンスでやるのが精神安定上いいです。



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