男の未婚という問題は、日本の中産階級の没落の結果でしょう。


無題


時代にも惰性というのはありまして、現状は上記の赤インの状態にありながら、実際の需要は青ラインのような二こぶ状態にあるということが推測できます。

現在日本の中産階級は、左の貧しい大きな山に移行するか、右の豊かな小さな山に移行するかの選択に迫られているということになるでしょう。現状において左の山に移行してしまうと、男の場合、女性を囲うことができなくなり、ただちに未婚という再生産不可能性の状況に転落してしまうことになります。

左の山に入っても半分の男は結婚できるのでは? と思われるかもしれませんが、五割の再生産レベルでは世代が三回転もすると9割が消滅してしまいます。

生き残りをかけで、現代日本では熾烈な言論闘争が行われています。政治的主張別にそれぞれの言論の根拠を推測していきましょう。






1 左翼リベラルの場合


彼らは失われつつある中産階級を再興しようともがいているのでしょう。自分が右の豊かな山に移行するのを潔しとしないと同時に、左の貧しい山に移行するのを恐れているのです。


2 ネット右翼の場合


ネット右翼には中小企業の経営者が多いと言われています。彼らはあくの強い守銭奴だと考えられがちなのですが、従業員の生活の維持にも責任を感じています。彼らの命である自分の会社の継続は、従業員の生活維持の延長線上にあるということを理解しています。
中小企業に未婚男性が多いという事実は、労働者再生産の不可能性の証明であり、自分の会社の継続不可能性の証明なのです。
この大きな継続不可能性の解消の方法として、一部の中小企業経営者は国家のより強固な一体性を期待するようになっているでしょう。


3 意識高い系の場合


彼らはとにかく右の富裕の山にたどり着こうとする人たちです。このような人は新自由主義的な言説を標榜します。

新自由主義的言説というのは、簡単に言えば「自己責任論」です。

ただ自己責任論を明確に標榜するのは、いまだ功成り名を成したとは言い切れない人たちです。完全に成り上がった人は何も言いませんから。
インフルエンサーといわれる人たちは、いまだ日本社会で確固とした地位を築いているわけではないですから、自己責任論というり自己努力論を主張します。努力すれば私たちのようにインフルエンサーになれるんだよ、というような言説です。
現実としては、インフルエンサーは努力のみでそのささやかな地位を築いたわけではありません。必ずどこかに幸運の「バズリ」があったはずです。バズリをてこの起点に今のポジションを得ていることは本人が一番自覚しているでしょう。
彼らの本心は、自分が逃げ切るであろうまで持ち上げてくれるであろう継続的バズリへの期待です。



【自らの永続性への願い】


様々な政治的立場の人たちが、自らの永続性への願いを込めて、様々に主張しています。
そして主張の結果は、上にあげた図の青の二こぶのラインに集約されていくしょう。

中産階級が崩壊したあとの日本にはどのような社会体制が立ち現れるのか、というのは非常に興味深い事象です。

その世界は現代の価値観からすれば、ある意味デストピアみたいなことになると思われますが、その辺の考察はまた次の機会にでも。


関連記事