イザベラバードというイギリス女性が、明治10年頃に日本内陸部を旅をしました。その手記が残っています。

日本人はキレイ好き、風呂というものに頻繁に入るというイメージがありますが、明治10年においては当てはまらない地域というものがかなりあります。服というものも貴重品で、洗濯なんてしまうと繊維が傷んでしまうので、洗濯をあえてしないような生活習慣です。

戦後の高度経済成長前までの日本の生活水準というのは、欧米に比べて低く「日本的低位」という言葉があるくらいです。

しかし、日本的低位にあるとはいえ、明治10年の日本は日本らしい善良な人々がある一定以上存在する世界です。この肩を寄せ合ってくらす日本人達が、その後、日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争、に参加するわけです。

水漬くかばね 草生すかばね

貧しい中でも大事に育てられた子供達が青年になり、その青年は万葉集を手に南方の異国の地でで餓死するなんて、何であんな事になってしまったのだろうか。