洞窟の比喩とは簡単に言うと、仮象の世界と真実の世界とがあるのなら、人は仮象の世界から真実の世界へ移行するように努力するべきだ、ということを洞窟に閉じ込められた人々を例として述べたものだ。
映画「マトリックス」みたいな話。

ここで大事なのは、仮象の世界と真実の世界とをどのように区別するのか、ということだ。これ、じつは簡単ではない。この今、生きている世界が仮象なのか真実なのか、下手なことを言うと、精神病あつかいされたりするし。

夢と現実との区別というのは難しくて、厳密に二つを区別するという事は原理的にできない。
だからプラトンは、洞窟の中と外という極端な比喩を用いて、夢と現実の区別をつけようとした。

すなわち、より巨大でより整合性の高い世界観を「現実」だとプラトンは洞窟の比喩によって示したことになる。

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