自分が子供のころ、大人はみんな結婚していた  時代は、私はあなたのママではない、というフェーズへ移行した。

時代によって、なんというか、雰囲気の変化みたいなものがあると思う。 広い意味で空気を読むという態度がないと、例えば、戦前の日本がどうだったのか、なんていうことは全くわからなくなる。

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【既婚社会から未婚社会へと時代は転換した】


「時代の雰囲気の変化に気づく」ということは大切なことだ。 
現在の40代団塊ジュニアの世代の男性の未婚率というのは30パーセントに近い。いつの世でも、中産階級上位以上の男性はたいがい結婚するわけだから、中産階級下位以下の男性の未婚率は、40代団塊ジュニアの世代の場合、5割はあると思う。

この5割の未婚男性は、ある種、不思議な感じを感じていると思う。
自分が子供のころ、大人はみんな結婚していた。自分も大人になれば自然と結婚して、子供を育てるようになるだろう。
はたして現実はどうか? いつまでたっても自分にふさわしい女性は現れない。

団塊世代の男は結婚できて、団塊ジュニアは結婚できないのは何故か。 それは時代の雰囲気が変わってしまった結果だろう。
なぜ時代の雰囲気が変わったのかというと、一番大きい原因は、女性が解放されてきたからだろうと思う。 

40代未婚率でいうと、女性の未婚率は男性のそれより10パーセントほど低い。1985年においては、男性も女性も、生涯未婚率は5パーセント弱と拮抗していた。それがこの30年の間に変化したんだな。女性はバツイチの男性でも、いいと思えば結婚するような自由を得たのだろう。

よく思い出してみれば、団塊世代以前の男には、女性を小間使いかなにかと勘違いしているヤツが多かった。女性の立場に立ってみれば、このようなろくでもない男と結婚するなんて勘弁してくれ、というのは当然ある。女性が自立できるようになったなら、男をじっくり選ぼうというのは自然な流れだと思う。

私の職場にも、コイツは永遠に結婚できないだろうという男がいっぱいいる。私がボタンの緩んだ服を着ていたら、
「ボタンなんてサー、奥さんにとめてもらえばいいじゃん」
などと簡単に言う。
お前は一生もてないよ。 私の妻は、おまえのお母さんではないよ。 ママのつくったから揚げでも食べて寂しく中年太りしていろ。
 
時代の雰囲気というのは、この30年で明確に転換しただろう。


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