今から16年ぐらい前か、ハイパーボールという羽ものが存在した。

普通の羽もので、チャッカーに玉が入ると羽が開いて羽が拾った玉が、役物の中のVゾーンに入れば大当たりと言うヤツ。ハイパーボールの役物は垂直に立った円盤状の下部にVゾーンの穴が開いていて、羽が開くとその円盤は時計回りに回転する。
                                                                                  簡単に言えば、羽が開くと右から左にVゾーンが移動するというもの。だから向かって左の羽で玉を拾うよりも向かって右の羽で玉を拾う方がはるかに有利。
右の羽で玉を拾えれば、玉は右から左に流れてVゾーンの移動彷徨と一致するから。
実際に天井打ちをして玉を左右にバラけさせるという打法が存在した。しかし、天井打ち程度ではハイパーボール必勝法とはいえない。ホールもそれにあわせて釘をきつめにしている。

このハイパーボールという台の欠陥品だったところは、右打ちしても釘の関係で右の羽が開いた場合羽が玉を拾える構造になっていたということ。                                                                                                                     

ハイパーボール必勝法とは、通常は普通に打っていてチャッカーに球が入った瞬間右打ちするというもの。これでだいたい1時間ちょっとで打ち止めにできた。

16年前のパチンコは今のように無制限というのではなく、羽ものなら4000発ほどで打ち止めということになっていた。時給で換算すると4000円ぐらいだったと思う。羽ものを打ち止めにすると、当時台の横に「打ち止め台」というステッカーが貼られた。打ち止めした本人はもうその台では打てない。私としてはそのほうがいい。私が打ち止めにした台を何も知らない人が打って、当たり前なのだけれど損をする。店は損をしないわけで、私は長く儲けることができるというわけだ。
半年ぐらいの期間このハイパーボールという台は設置されていて、トータルで150万ほどの利益になったと思う。
                                                                                            150万円というとすごいと思うかもしれないが、仕事帰りの夕方6時から9時まで、半年間時給4000円の残業をしていたと考えると、そうたいしてすごいわけでもない。
玉がチャッカーに入った瞬間右打ちしなくてはいけないわけだから、目は疲れるし右手首は痛くなるし、この技術が将来役に立つわけでもないしで、ばかばかしい感じはする。

まあパチンコというのは、負けるのは話にならないのだけれど、勝ってもばかばかしいという、ちょっと残念なところがある。



 



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