底辺とはどのような場所なのかを、実体験をもとに語っていこう。

私はトラックの運転手をしているのだけれど、周りを見渡してみても肉体労働系の中小企業というのは、だいたい年収は年齢に関係なく300万から350万ぐらい。首都圏でね。
肉体労働だから出世もないしノルマもないし、楽と言えば楽。収入も低いから、30歳までに結婚しないと、そのままずっと一人。20年底辺会社で働いているけれど、周りで「今度、僕、結婚しました」なんていうの、聞いたことない。独身貴族?だから、これも楽と言えば楽。

これ最後どうなるのかというと、孤独死みたいなことになる。
実例を挙げてみようか。
佐伯さんは56.7歳だったかな、独り者。お腹が痛いって仕事を途中で帰ったんだよね。翌日、仕事に来ない。連絡もない。無断欠勤という事になるんだけれど、底辺会社だけあってその辺はルーズ。昨日お腹が痛いとか言ってたから今日は休みなんでしょ、みたいな感じ。
そしてその次の日も来ない。佐伯さんどうしたのかなー。
さらに翌日になるとさすがにおかしいということで、家が近くのヤツ、仕事帰りにちょっと見に行ってみろ、という事になった。見に行ったところ、これが私なのだけれど、チャイムを鳴らしてもリアクションなし、アパートの扉に鍵がかかっている。
「いなかったよ、佐伯さん」
翌日、社長に報告した。入院でもしてるんじゃないの?ということになった。

一週間ぐらいたって何の音さたもないから、さすがにおかしいという事で、社長が佐伯さんの部屋の大家のところに行って部屋の鍵を開けてもらったところ、佐伯さんはふとんの中で丸まって死んでいたという。

これね、葬式とかもないんだよ。佐伯さんのお兄さんという人が、会社に佐伯さんの給料と荷物を取りに来て終わり。
親も死んで妻も子供もいないというのでは葬式すらもない、働いていたとしてもただいなくなって終わりという、すごいあっさりした感じなる。

うちの会社、従業員が10人ぐらいしかいないのに、20年でこんな感じで二人死んでいる。労災ってわけじゃない、自然死。かたや20年で誰も結婚していないのだから、日本の底辺会社は人手不足になるわけだって思う。

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