太平洋戦争って、何であんなやけっぱちの戦争をやってしまったのでしょうか。中国や韓国はなんでいまだに怒っているのでしょうか。私達は何でこんなに戦前のことを知らないのでしょうか。

太平洋戦争の直接の原因は、昭和16年12月6日の真珠湾攻撃です。真珠湾の原因は昭和16年9月にあった御前会議で、
「日米交渉がうまくいかなければ重大な決意をする」
という決定があったからです。

当時の日米交渉とは、日本が今のベトナムに軍を進めたためにアメリカが日本に対して石油の禁輸をしたという、そんな状況を正常化するための交渉です。

何で日本がベトナムに侵攻したかというと、当時日本と中国は戦争をしていて、中国内陸部に立てこもっていた中国軍の兵糧ルートを絶つためです。

何で中国と戦争をしていたかと言うと、それは昭和12年の第二次上海事件です。中国軍の先制攻撃により戦線が拡大、日中戦争という大戦争になります。

昭和6年満州事変が起こり、日本は中国北東部に満州国という国をつくります。満州占領だけなら国際的にギリギリ認められることもありえたのですが、日本軍は勢力圏を中国本土に広げようとして、中国国内で激しい反日運動を引き起こします。昭和12年の第二次上海事変の時にはすでに、中国軍は日本に対して宥和的な態度をとることが出来なくなっていたのでしょう。

満州事変の原因は日本軍の謀略です。自分で満州の鉄道を爆破して、それを中国の責任にして、中国軍を攻撃しています。で、その満州事変には予行演習みたいな事件があって・・・・・・・

もういいでしょう。このように太平洋戦争の原因というものを直接的にさかのぼっていくと、話がどんどん拡散してしまうのです。太平洋戦争について考えるためには、事実関係を知るだけでは足りないと言う事です。何か別のアプローチが必要です。日本人の精神史みたいなものの理解が必要です。

私達は多くのことを感覚で語っていないでしょうか。人と人との会話というのはどちらが多く自己主張ができるかという優勝劣敗のゲームなのでしょうか。そんな場所から抜け出すためには、太平洋戦争を知って日本人の精神史を知って、それぞれが自分の内面を凝視するしかないと思うのです。