「終末のフール」は、あと3年で小惑星が地球に激突して人類が滅ぶと予告された人々の話です。

設定だけ聞くと重い話のように考えてしまうのですが、小説内では惑星衝突の予告されてから5年たっていて、めんどくさいようなヤツは早い時期にやけくそになったらしく、すでに死んだり刑務所にぶちこまれています。ですから登場人物は、基本的にしっかりしたヤツばかりだという推測が成り立つようにできています。読んでいて安心感があります。

8つの連作短編集だったのですが、それぞれの登場人物が限られた時間を一生懸命生きようと努力するわけで、読者としては別に深く感情移入する必要もないので気楽に読めます。登場人物も同情されようとは思っていないでしょう。どうせ3年で終末なのですから。

8つの短編が文庫本で40ページに統一されていています。読みながら時間的な安心感もあったりします。

寝る前に読むのに最適でしょう。1つの短編をゆっくり読んで、電気を消して楽しいような悲しいような気持ちで寝れば寝つきもいいです。

おすすめの短編集です。


終末のフール (集英社文庫)

新品価格
¥680から
(2019/3/19 15:21時点)




関連記事
【この部分にお好きな文章を入力してください。】