ダメだ、上巻を読んだけれども全然ピンとこない。

だいたい神が死んだとか言われてもなんとも思わない。髪が死んだと言われたらドキッとするけど。
ヨーロッパにおけるキリスト教というのは、脆弱な観念体系の社会秩序を背後から支えるためのものであって、なしで済ませられるのならそれに越したことはないという程度のものだと思う。日本はそんな神なしで今までやってこれたのだから、それは悪いことではないだろう。

明治国家では天皇が現人神みたいになっていたけれども、あれは社会的に立場のある人についての話であって、一般人にとってはたいして意味はなかった。坂口安吾は堕落論でそのようなことを言っていた。

日本語訳のツァラトゥストラを読んで、神が死んだとかいわれて、あっそう、としか思えないのもしょうがない。ヨーロッパ人にとって神が失われたら、秩序の底が抜けるような恐怖を感じるかもしれないが、ここは日本だし。