「荘子」は疲れたときなんかに、心を癒すような力があると思う。

朝三暮四というのは「荘子」の出典なんだけれども、これを普通に考えると、
「サルみたいに馬鹿になってはダメだよ」
ということになると思うのだけれど、「荘子」の文脈においては、
「どうせみんな馬鹿なんだから、深く考えてはダメだよ」
という感じになっている(と思う)。

巨大な魚が鳥になり、南に向かって飛ぶという。

魚あり
その幅は数千里
いまだその長さを知る者あらず
その名を「こん」となす
鳥あり、その名を「ほう」となす
背は泰山のごとく翼は垂天の雲のごとし
扶揺(ふよう)に羽撃ち羊角(ようかく)して上ること九万里
雲気を越え、青天を負いてしかる後に南を図り
まさに南冥にゆかんとするなり

「羊角」とは螺旋(らせん)という意味。

かっこいいよなー。
だって、羊角(ようかく)して上ること九万里だよ。
エヴァンゲリオンかよ。