アリストテレスを読んだことがあるだろうか? 

例えば「形而上学」。
この本を読んでいない人は幸せだ。
これほどつまらない本もそうはない。数学の教科書を読んでいるような味気なさだ。

数学の教科書はなぜあんなにつまらないのか。 それは、境界が限られているから、そして、その境界内において煩瑣なカテゴリー分割が繰り返されるからだ。
積分の授業では積分の教科書を読む。もちろんそこには積分のことしか書かれていない。積分のことなら、いくらでも詳しく語ってもよい、しかし積分以外のことは語ってはならない。

半径何センチかの円があるとする。円なのだから有限の平面だ。 この円の中に、点はいくつあるだろうか? 
無限だ。
有限の円の中に無限の点がある。

アキレスは亀に追いつくことはできるだろうか? 前を歩く亀の場所にアキレスが達した時、亀は少し前に前進している。その場所にアキレスが達した時、亀は少し前に前進している。それを繰り返せば、アキレスは永遠に亀に追いつけない。
ここにおいては、有限の時間が無限に分割されている。

これらのパラドックスはアリストテレスの枠組み、そのままだ。時空を限って、その内部を詳細に分割する。
はっきりいって、これほどつまらない思考法というのはないと思う。
オタクの話がなぜあんなにつまらないのか。
神経症患者の話がなぜあんなにつまらないのか。
数学の教科書がなぜあんなにつまらないのか。

アリストテレスはアレキサンダー大王の家庭教師だったという。アレキサンダー大王、かなり苦労したのではないかと思うね。