この竹田青嗣という哲学者は信用できる。哲学者、思想家には4種類のパターンがある。
1
 難しいことを簡単に語ろうとする。
このような人は知的に誠実だと思う。プラトンや竹田青嗣はこの範疇に入る。
2
 難しいことを難しく語ろうとする。
しょうがない面もある。語ろうとすることが、そもそも難しいのだから。
3
 簡単なことを簡単に語る。
普通だね。日常会話レベルは全てこれ。
4
 簡単なことを難しく語る。
下の下だね。

この「プラトン入門」という本を140ページ(全310ページ)読んだのだけれど、かなりいい感じだと思った。

「哲学とは、物語を用いず抽象概念を用いて世界説明を行うというルールの設定」

という。私もこれに賛成だ。ではプラトンの採用した中心概念としての抽象概念とは何なのか。まだ140ページしか読んでいないので、ここの部分は語られていない。私が思うに、それぞれの存在レベルにおける「一体性」だろう。このあたりに議論を収束させて欲しいね。