休日は、私が家族の夕食をつくることになっている。 子供が四人いる。 長男21歳大学生、長女高2、次男小5、次女小2。こいつらと妻の分の夕食ということになる。

スーパーで豚ロースが安かったので、夕食はトンカツにした。
から揚げに比べてトンカツって手間がかかる。から揚げは、片栗粉を鶏肉に揉みこんであげるだけでいいのだけれど、トンカツは、豚肉に小麦粉をつけて溶き卵に漬けてパン粉をつけるという、三工程必要だ。
ネットでトンカツ料理を検索すると、小麦粉と溶き卵を混ぜて、それに豚肉を漬けてパン粉をつけるという技が紹介されていた。
1工程省こうという。
これは合理的だ。合理性だい好き。

買ってきた豚ロースを一センチ幅に切る。フライパンに肉が半分くらいしか浸からない程度しか油は使用しないのだから、1枚豚ロースをそのまま揚げるというのは無理。油だってタダではない。というか、サラダ油はけっこう高い。
トンカツ1キロを揚げなくてはいけないのだから、フライパンに肉を順繰りに入れていく。出来た順番に食卓に運んでみんなに食べてもらうという。揚げている合間に、次の肉にパン粉をつけたりとか、食器を洗ったりとか、はっきり言って、自分が座ってトンカツを食べる時間とかはない。 みんなは、きゃいきゃいなんか喋っている。

うちの長男は、ゲームセンターでバイトをしているのだけれど、どんなお客山がいるのかみたいな話。ゲーセンでは未成年に制限時間があるらしい。それを指摘すると、小学生は素直に帰るのだけれど、中学、高校生はなかなか帰らないという、まあたわいもない話。
その間も、私はトンカツを揚げているからね。そのうち妻に、

「明日の弁当に使うから、7切れぐらい残しといて」

と言われる。それを揚げている間に、食べ終わったやつも現れて、そいつらが使った食器も洗う。最後には、肉も揚げおわる、台所もきれいになるという着地となった。

私はいつ食べているのかというと、立ちながら食べてるんだよね。座っている暇なんかない。 昔の女性は、立ちながら食べていたというけれど、毎日だと大変だっただろうと思う。

トンカツは大変だということを思い出したから、もうしばらく作らない。