休日は、私が家族の夕食をつくることになっている。 子供が四人いる。 長男21歳大学生、長女高2、次男小5、次女小2。こいつらと妻の分の夕食ということになる。 今日は、妻と小5の次男が、子供バスケの県外遠征に行っている。ラインからの報告によると、厚木近辺の高速が混んでいて、帰りが遅めになりそうだという。  高速が混むとか生意気なんだよね。私は岡山の田舎生まれなんだけれど、近辺に名前の付いた道路というのは、国道二号線しかなかった。他の全ての道路は名もなき道だった。鉄道も山陽本線しかなかった。関東に来て思うのは、あの道路がどうだとか、鉄道の乗換えがどうだとか、詳しすぎるだろう。鉄道、道路体系をとくとくと語れることが、何らかの人間的な価値であると無条件に考えているやつが多すぎる。岡山で価値のないものが、東京で価値を持つということは、もちろんありえる。しかし、狭い日本の中で価値が上下する程度のものは、しょせん「惑溺」だろう。  そういえば夕食の話だった。 遠出からいつ帰るか分からない妻と子供のためのメニューというと、お好み焼きがいいのではないかと思う。ホットプレートで、みんなでお好み焼きを焼きながら、旅の想い出を存分に語ってもらう、これはいい。 お好み焼きの作り方なんだけれど、小麦粉400グラムに水を600cc入れて混ぜる。これに、キャベツ1個をみじん切りにしていれて、卵3個を割りいれて混ぜる。 準備はこれだけだ。 あと、焼く時に、はじめに豚バラを焼いて、その上にお好み焼きの種を、おたまで丸くなるように入れて、ふたをする。これは子供たちが、やることであって、私はノータッチ、監督係。 お好み焼きが足りない場合に備えて、焼きそばでも用意しておけば完璧だろう。  それで、8時ぐらいに帰ってきたのだけれど、休ませない。すぐ、「ご飯だよー」って言う。 用意が整っても、お好み焼きが焼けるまではちょっと時間がある。 だから、妻に、「バスケの試合はどうだったの?」と聞いてみる。 「このこさー、ファイブファールもらっちゃって」 とか言っている。 他の子が、「ファイブファールって何?」 とか聞いている。      そのうちお好み焼きは焼けるでしょう。