大澤真幸 近代日本思想の肖像 の「世界を見る目」という章は、村上春樹の「アフターダーク」についてのの評論だ。 ピントが外れていると思うんだよね。 大澤真幸は「近代日本思想の肖像」の中で、夏目漱石とか丸山真男とか太宰治とか柄谷行人とかを論じて、いいところまでいっていると思うのだけれど、村上春樹についてはかなり甘いのではないかと思う。  この本の前書きに、20世紀は文学から哲学へという流れだったけれども、21世紀に入って哲学から文学へという流れに変わったと書いてある。  全くその通りだと思う。  ならば、哲学から文学に、とくに村上春樹にはもっと切り込まなくてはならないだろう。大澤真幸の村上春樹論は力不足だろう。  そう思って、私は、私の村上春樹論を書いてみた。