ヒトラーの言説の切れ味というのは、随所にすばらしいものがある。   ちょっと前に、安倍首相とトランプ大統領が会談したというニースがあった。そのことを思い出しながら、以下のヒトラーの話を聞いて欲しい。独を日と入れ替えて。  「どれほどわが民族が外交政策的に考える力に欠けているかは、どこどこの国の政治家が多かれ少なかれ「親独感情」を持っているかなどと、現在の新聞が報じていることからもっとも明白に知ることができる。その上この場合には、そのような人物がわが民族に対してもつ架空の態度の中に、われわれに対する慈悲深い政策の特別の保障が読み込まれているのだ。これはまったく信じられぬほどのナンセンスである。アメリカ人はすべてアメリカ人であり、アメリカのためでない政策を進んで行おうというアメリカ人はいないだろう。したがって、他者との同盟をその国の指導的政治家のドイツびいきの見解に基づいて打ち建てることができると信じるものは、愚者か詐欺師である」  日本の一般紙やテレビのニュースコメンテーターは、国のトップが仲良くすると、その国同志は蜜月だみたいな希望的な報道を垂れ流す。オメでたいインテリ階層というは存在するのだろう。よっぽどママに甘やかされたか。  付き合いのながいソープ嬢がいるのだけれど、彼女は私に、 「客の中で、指輪を持ってきて結婚してくれと言ってきた人もいたし、君のためにマンションを買ったなんていう人もいた。何で嬢と客なのに、そういうことを考えちゃうのかなーって思うよ」 といっていた。そりゃそうだ。  ある大手電気メーカーの重役の機密書類を回収したことがあった。特に重要だという密閉された箱を渡されて後で開封したら(焼却の前に中身が本当に紙であるかどうか確認しなくてはならない)、すべてクラブのチーママからの手紙だったことがあった。これは本当にマジ。チーママからの手紙を10キロぐらいはあったと思うあの箱いっぱいに溜め込んだあの重役は、女に関して全くおめでたいと思う。   ヒトラーは現代のあからさまな真理というものを、たびたびうまく表現してくる。