何故プラトンが歴史を予言できたのかということについて話していきたい。

普通に考えれば、未来は予言できない。最高の知性といえども、精密な予言というもの出来なかった。カント、ヘーゲル、マルクス、などもことごとく失敗している。   

ただ一人だけ例外がいる。それがプラトンだ。

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【プラトンの予言】
  

プラトンは「国家」という書物の中で、社会というものは、名誉制国家、金持ち支配制国家、民主制国家、僭主制国家、という順番で堕落していく書いている。

近代のヨーロッパや日本は、実際にそのような過程の歴史を歩んできた。

封建時代の貴族制国家とは名誉制国家とかぶるし、近代に入って選挙で指導者を選ぶという制度が現れたが、収入の多寡によって選挙権が制限されるという制限選挙だった。これは近代国家が金持ち支配制だったという端的な証拠だろう。

現状の先進国は民主制国家まで辿り着いている。プラトン的に言えば、民主制国家まで堕落したということになる。   

民主制国家の後に僭主制国家が現れたとしたら、プラトンの予言は完結する。ヨーロッパやアメリカでの極右の台頭を見ると、プラトンの役満は近いと思う。

しかし、プラトンの言説はなぜこうも未来を予言できるのか。普通に考えれば、プラトンはすばらしい哲学者だったので人間の精神構造が見えたということになるだろう。まあでもこれは、なさげな考えだ。物事を簡単に判断しすぎている。  

私の考えは、プラトンが哲人国家を設定したことによって、社会が貴族国家から下降し始めたのではないのか、というものだ。もっと分かりやすく言うと、プラトンが哲人国家という価値秩序を理想化したために、その理想をよしとし社会自体がその価値秩序を受け入れた場合、社会は哲人国家に向かって上昇するのではなく、僭主国家に向けての下降を始めるという。  

ニーチェも「権力への意思」の中で同じような考え方をしていた。  

プラトンは自分で社会の価値秩序を設定しているわけだから、何も知らない人よりは社会の未来を予言しやすいだろうとは思う。

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