日本の学校教育について考えてみる。  教育を終えて20年たった今になって不思議に思う。学校では、例えば数学は教えるのだが、数学的考え方というのは教えない。物事を実体と観念に分けて、観念のみを操作するのが数学的に便利だよ、なんて教えられたら数学的に救われる子供達がけっこういるのではないかと思う。さらにいうと、民主主義は教えるのだけれど、世間というものは教えない。歴史は教えるが歴史の傾きは教えない。  このような学校教育だから、賛否というものはある。教育こそが文明をささえているという考えもある。もう一方で、学校教育は社会にでてあまり役に立たないという意見もある。  これらの全てを巻き込む公約数というものはあるのかなと思って。  私が思いつくのは、日本の現代教育というのは、教育ではなく「選抜のシステム」ということ。数学を教えた結果、数学の出来ない人は文系にいってくださいみたいな。中学、高校で子供達は勉強の塊みたいなものを押し付けられて、それをうまく受け入れられた人が上位の大学にいくということなんだろう。日本の学校教育とは「選抜のシステム」であって、厳密に言えば「教育」ではない。  私なんか騙された口だ。教育だというから教育だと思ったら、教育ではなかったという。ただ選抜のシステムだったという。  まあ、これをトータルで考えると、日本はヌルイところがあるなと思う。最初から本当の事を言うシステムが日本にあったなら、日本のために力になれた人材がかなりいたと思うけど。