25年ほど前に存在した一発台の名機、バレリーナ。                                      一発台とは、こんなところにとても玉入んないだろうなんていう所にもし入れば一撃8000円という、まあそんな台だね。このバレリーナは一発台風なのだけれど、玉が入って5分の1くらいの入賞確率のVゾーンに入って、さらに5分の1の確率の抽選があるという、似非一発台だった。今までの一発台は横のゲージに入れるだけでも大変だった。ところがバレリーナはどんどん入る。当たり前だ。最初の関門をクリアーしても、その先に25分の1の裁きの門が用意されているわけだから。そしてバレリーナの台自体には必勝法はない。                      25年前、名古屋今池にパチンコフジというパチンコ屋があった。いまあるかどか分からない。当時としてはかなり大きなパチンコ屋だったと思う。隣に「1100」というパチンコ屋があって、これは文字通り1100台のパチンコ台があるのが売りのパチンコ屋で、「1100」と「パチンコフジ」とはかなり熾烈な競争をしていた。               この「パチンコフジ」にバレリーナが20台ほど存在していた。そしてこの20台のしまに明らかに2台だけバレリーナ最後の抽選確率が2分の1の台が存在していた。おまけにこの高確率台がどれかというのが予測できたという。なんせバレリーナ20台のいくつかの台で定期的な持ち回り状態だったから。ここまで分かれば、負けようがない。半年で200万近く抜いたと思う。                                                  普通に考えると、店側が裏ロムを使って2台ほど客寄せに使っていたということだと想像する。大きい店だったからその行為がルーティン化してしまったということだろう。今は辛いのだけれど、昔はこんなゆるい時代があったということだ。                                                                昭和臭の残る時代だった。今の日本は先進国モードになって、ずるして儲けるというのは難しい。これがいいのか悪いのか。私は正直悪くないと思う。