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イギリスのEU離脱というのは、イギリスのエスタブリッシュメントと民衆とが一体になれなかったその結果だろう。イギリスは引き裂かればらばらになるだろう。

1933年、日本が国際連盟を脱退した時もこんな感じだったのだろう。当時の幣原外交に代表される日本政府は国際協調を重視していたのだけれど、満州国成立なんていう大戦果を挙げた陸軍中堅将校に抵抗することができなかった。日本の国際連盟脱退以降、日本はあの太平洋戦争までほとんど一本道だった。
結局何が悪かったのか? 陸軍中堅将校が生意気すぎたのが悪かったのか? 政府首脳、例えば近衛とか西園寺とか木戸とかがだらしなかったせいなのか? 

何人かの日本人が心を入れ替えたからといって日本が救われるとか、そんなレベルの話ではないとおもう。この世界にはどうしようもないということがある。そもそもその国に一体感を保つだけのエネルギーがなければ、リーダーが正しい方向に引っ張っていこうとしても、どうにかなるものではない。かつての大日本帝国や今のイギリス、さらに現代における新興の国々のように、国の一体性が崩れるなんていうことは普通の出来事だ。

ではなぜフランスやドイツは踏みとどまっているのか。

ここで飛躍するのだけれど、あの第二次世界大戦が国の一体性を強固にするための「本源的蓄積」を果たしたのではないかと思う。あの戦争で真の総力戦を戦った国のみが、国という概念における強固な一体性を与えられたということ。フランスやドイツがEUにこだわり続けるのも、逆説的なのだけれど、国家としての真の総力戦を戦ったが故だと思う。
その点、イギリスはあの時の戦い方が甘かったんだよね。だから70年たってばらばらになる。

私はアメリカも危ないと思うよ。トランプなんていう人間が最後に逆転して大統領になる可能性はかなり高いと思う。

第二次大戦で真の総力戦を戦った国を指折り数えてみよう。
フランス、ドイツ、ロシア、日本、中国、韓国。
これらの国々は信用できると思う。例えばロシアのプーチンは信用できないと思うかもしれない。しかし、信用できないところが信用できるんだよ。
次のイギリスの首相に誰がなるのか分からないけど、世界に相手にされないと思う。国をまとめる条件の整っていない国の指導者に対等に語りかけてくれるものはいない。このような国は水に落ちた犬と同じでね、棒でつつかれるのがおちだ。

もし今の日本に一体感があると思うのなら、私達はあの戦争で死んだ英霊たちに感謝しなくてはいけない。