日本人の古い意識をかんがえる、と言う事で、まず日本書紀の神代から28代宣化天皇までを読んでみました。

まず、弟が皇位を継ぐと言う事が多い。モンゴルの遊牧民族は末子相続でしたから、天皇家の元は騎馬民族じゃないの、と思ったのですが、調べるとやっぱり同じような意見があるのですね。

初代の神武天皇なんかは、伝説だろうとは思っていたのですが、実在する可能性がある最初の天皇は、10代崇神天皇で、確実に実在する天皇は、26代継体天皇だって。日本書紀の前半分のほとんどは伝説っていうことでしょう。

神代に兄弟の神がいて、弟が兄の釣り針をなくしたんですよね。弟神は途方にくれて、海岸にいると、おじいさんに海の城に連れて行ってもらって、そこで歓待されるわ、彼女もできるわ、なくした釣り針は見つけてもらうわ、帰るときには、宝物までもらったということです。

   これって、浦島太郎じゃないの。

その弟神が陸に帰る時、彼女は
「私、妊娠してるから。あなたが陸に帰ったら、海の近くに私が子供を産める様な小屋を建てて」
というのです。
弟神が、彼女の言うとおりにして小屋を建てて待っていると、彼女が来て、
「私は、これから子供を生みますけど、小屋の中を覗かないでください」
というのです。もちろん弟神は覗いてしまいます。小屋の中には竜の姿の彼女がいて、本当の姿を見られた彼女は、怒って海に帰っていったという。

   これって鶴の恩返しじゃないの。

大江健三郎が、息子の光君を肩車して森の中を歩いていました。光君は障害のある子供で、喋れません。大江健三郎は、森の中で鳥が鳴いているのを聞いて、
「あれは何の鳥の鳴き声だろう」
と、ひとりごちたのです。すると頭の上から、
「それは、クイナです」
と、光君の声がしたのです。大江氏はそれを天啓のように聞きました。

そんな話を何かで読んだ記憶があります。いい話やなー。さすがノーベル文学賞作家だけあると、20年ほど思ってきました。

11代垂仁天皇の息子は30歳になっても声をだして物を言うとができない。
冬10月8日、天皇は大殿の前にその息子と共にお立ちになった。その時、白鳥のくぐいが大空を飛んでいった。皇子は空を仰いで、くぐいをご覧になり、
「あれは何ものか」
といわれた。天皇は皇子が口をきくことができたのを知り、喜ばれた。

大江健三郎は、日本書紀をかなりオマージュしてるのではないの。






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