最近は明治の評論、もしくはそれに関するものばかり読んでいましたから、今週からは軽めの小説ということで、トルストイの戦争と平和を読み始めました。

岩波文庫の戦争と平和は全6巻。三日かけて1巻目を読み終わりました。

時代は1805年のロシア。ナポレオン戦争の序盤戦です。全6巻だけあって、1巻目は登場人物紹介とアウステルリッツ戦までの前哨戦を書いて終わりです。このゆっくりした感じがいいですよね。

近世ロシアの上流階級ではフランス語が共通語だったそうです。一つの国において上層と下層を分けるために、支配者層は様々な仕掛けを作ります。例えば日本の江戸時代では、それは服装だったり、住む場所だったりしたわけです。ところがロシアでは言葉まで変えてしまうという堕落振り。ナポレオンによってこのロシア上流階級にどのような亀裂が入るのか、というのが2巻以降の見所です。