「空気を読む」と言う時に、その空気というものはなんでしょう。

空気を読んでもいいし、読まなくて無視してもいい、そんな感じの、あるかないのか分からないもの、それが空気なのでしょうか。

戦前、東条英機が首相に指名された理由というのは、
「東条は軍部に影響力があるし、天皇に忠実であるから、戦争に懸念を抱く天皇の意を汲んで、太平洋戦争を押しとどめる柱石になれるのではないか」
ということ、
天皇の言葉で言えば、
「虎穴にいらづんば虎児を得ず」
という事です。

それを理解して東条は、海軍大臣の嶋田 繁太郎に軍令部を説得させようとしたが、嶋田 繁太郎は軍令部の空気を読んで、とても戦争回避の説得はムリとの判断をしたとのことです。

嶋田 繁太郎は空気を無視するべきだったのか。軍令部の課長たちは、その部下の将校たちに突き上げられている。その将校たちは、現場の下級将校に突き上げられている。下級将校は、兵士に突き上げられている。兵士は、出身地の農村のその、名もなき日本人たちに突き上げられている。その巨大な流れの中で、海軍大臣程度のものに何が出来るのか。

私のいとこに、自称「日本一麻雀が強い」という人がいます。そいつが言うところの麻雀必勝法というは、驚くべきものです。

「麻雀の面子の中に確率を重視するやつがいるとする。他のヤツはそれに気がついて、確立を重視するやつの裏を、すなわち上をいこうとする。それに気づいて、さらにその裏をかこうとするやつがいる。確立を重視するやつも、自分が裏をかかれているのに気づいて、裏をかいているやつの裏をかこうとする。四人がそれぞれにそれぞれの上を行こうとし、それが積み重なる事によって、それは一つの世界になって、その世界をよりリアルに体感できたものが、麻雀という場を支配できる」

これはなんなの。これが空気ではないの。本当の「空気」とは、あるかないか分からないものではなく、確かにあるけれども、正確になんであるかは分からない、というものではないのか。

嶋田 繁太郎はA級戦犯として終身刑となったが、そのことで彼を批判しようなんていう気持ちは、私には、とても起こらない。




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